データ分析 あるある(その2):文系でも大丈夫?

   

分析あるある その2 「わたし文系ですがだいじょうぶですか?」

お客さま企業のデータ分析担当の方から、「実はわたし文系人間なんですが、分析なんてできるんでしょうか?」と聞かれることがよくあります。そこで今回の分析あるあるは、「わたし文系ですが大丈夫でしょうか?」がテーマです。

結論から言いましょう。文系でも、全く問題ありません!

ただ一つだけ条件があります。それは、「自社のビジネス、自社の業務を理解していること」です。逆を言うと、いくら理系出身で統計の知識があったとしても、自社の業務を知らなければ分析は進まないということです。

結論から言ってしまいましたが、分析そのものは数字を扱いますし、理論的な考え方がないと作業が進まないのは事実です。しかし、前回のコラムでも書いたとおり、「業務に使える分析結果(精度)か」という判断ができないと、結局なんのために分析しているのかという大目的を見失うことになりかねません。なので、文系か理系かの違いよりも、業務知識の方がはるかに重要になります。

AITで扱っている分析ツールの1つに「IBM SPSS Statistics」があります。このツールは大学の論文などの分析によく使用されるものなので、ときおり研究者の方からすごくマニアックな統計についての質問がくることがあります。AITではそんな質問にも対応できる体制を取っているのでタイムリーに回答できますが、そんなやりとりは普段はほとんど発生しません。

普段のプロジェクトでは、ユーザー企業の担当者と弊社の技術者が会話しながら、データを確認・加工して分析ロジックを通してみて…という作業のトライアンドエラーを続けます。PCでExcelを使うことができれば、文系の人であろうと理解できる内容です。

とはいえ、数字と「にらめっこ」しながらの作業になることは間違いありませんので、そもそも数字は嫌いだという人にはつらいかもしれませんね。このコラムを読んでいる人には、そもそもそんな方はいないでしょうが…。

次回は、分析やAIを始めたいが「データがないと分析できない?」についてです。