G(ジェネラリスト)検定、合格への道
皆さんこんにちは。AI365の動画にも出演している株式会社AITの岡崎です。
2021年3月20日に、日本ディープラーニング協会主催のG検定を受験しました。
会社の団体申し込みで3名受験し、無事3名とも合格しました。
今日は、これから受験をお考えの方もいると思いますので、私たちが実施した勉強方法について合格体験記としてご紹介します。
G検定とは
G検討とは、ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する資格です。
最新情報は、G検定ホームページ(https://www.jdla.org/certificate/general/)より確認してください。
受験資格: 制限なし
実施概要
試験時間:120分
知識問題:多肢選択式・220問程度
オンライン実施(自宅受験)
出題範囲 :シラバスより出題
受験費用 一般:13,200円(税込)学生:5,500円(税込)
試験日程:年3回(3月、7月、11月)
また開催回ごとの合格率も発表されています。ホームページには他にも年代別、職種別、役職別の内訳も公開されています。私たちが受験したのは2021#1なので合格率は63%ですね。
G検定を受けるに至った理由
弊社では、これまで約10年間にわたりお客様やサイエンティストの皆様と、機械学習を含む統計分析のビジネスをご一緒してきました。
数多くの実績と知見を得てきましたが、今後は統計分析だけではお客様のご要望・ご期待に十分にお答えすることができないという想いに至り、昨年度より幅広い分析ビジネスを「AI365」という新しいソリューションとして推進しています。
深層強化学習(ディープラーニング)を中心とするG検定は、「AI365」を推進する営業担当者において、スキル確認の絶好の場として受験しました。
本部長自らも参加して、私がG検定挑戦リーダーに任命され、営業部から私を含めて2名の計3名で勉強会を開始しました。
受験に向けたスケジュール
3月の受験を目標に年明けの1月15日キックオフで期間は約2か月間です。
・毎週金曜日:進捗共有会として、2~3時間程度を勉強会を開催
【勉強会内容】
1.公式テキストの1~2章分の読み合わせ。
2.単語帳の精査および読み合わせ。
(試験当日には単語帳が必須であるとの情報もあったため)
・2月の最終週:総まとめとしてStudy-AI(https://study-ai.com/generalist/)の模擬試験を解きました。
・3月:復習、問題集、単語帳の精査
学習方法
私たちは普段の業務上、統計やディープラーニングについての知識は一般の方よりはありますが、試験の全容を把握する必要があるため、まずは公式テキスト「深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト」を進めることにしました。
問題集として「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集」を購入しました。
ただ公式テキストだけでは、入門書としての役割のみで合格には足りないとの情報もありました(実際に足りません)ので、追加で以下も購入しています。
・AI白書
・スッキリわかる ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) テキスト&問題演習
・最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集
公式テキストで体系的に理解しながら問題集、AI白書で知識の確認、不足分を補っていく進め方です。並行してテキストと問題集、AI白書の重要そうな単語、理解に必要な単語をエクセルに単語帳にまとめていきました。
試験はオンラインで実施されるため、試験中にインターネットで検索することや手元のテキストが参照できます。もちろん自身に知識がついていることは必要ですが、当日情報にアクセスできるような環境を整えておくことが必要です。
※私の時はありませんでしたが、2021年5月現在はシラバスの詳細が書かれているファイルがダウンロードできるようになっています。キーワードも書かれているのでそれらも網羅的に勉強する必要があります。
試験当日について
試験時間は120分と長いですが、問題も多いので時間的余裕はあまりありません。
試験当日の環境としては、効率化を図るために回答画面とエクセル、検索ページを2画面に映す環境で望みました。2画面用意できない方は、画面半分を回答画面、もう半分をエクセルor検索ページにする等の工夫が必要だと思います。
当日の試験内容は、前半部分が法律の問題、テキストにないような単語があったり、かなり面を食らってしまい時間をロスしました。法律の問題は問題文と選択肢の両方とも文章が長く読むだけで時間が浪費されました。
しかし後半は勉強した内容で単語を選ぶ問題も多かったので、スルスル解けて無事最後まで解き終わることができました。
結果的に合格することはできましたが、個人的反省点としては、分からない問題、単語を後回しにして先に全部解いた方が時間的に調べることもできたし、精神的にも落ち着いて回答できたのではないかと思います。
よかった点としては、やはり単語帳をしっかり準備していた点です。
Web検索や書籍から探すのはかなり時間がかかってしまうので、この準備を怠るとタイムロスが大きくなってしまうと思います。
ツール・おすすめ書籍まとめ
おすすめのツールは、自作の単語帳、Study-AIの模擬試験(https://study-ai.com/generalist/)です。
Web上に誰かが公開してくれている単語帳がありますが、自分で作成した方が復習にもなるし、どこにどういった文章があったのかすぐに思い出せると思うので、自作をおすすめします。
書籍は前述しましたが、以下がおすすめです。
・深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト
https://www.jdla.org/certificate/general/#general_No03
・徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集(インプレス)
https://book.impress.co.jp/books/1118101076
・AI白書(IPA)
https://www.ipa.go.jp/ikc/our_activities/rs_01.html
・スッキリわかる ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) テキスト&問題演習(TAC出版)
https://tacpub.jp/list/detail.php?bc=110101
・最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集(技術評論社)
https://gihyo.jp/book/2020/978-4-297-11609-5
終わりに
今回は合格でしたが、失敗してもその過程で勉強したAI、ディープラーニングに関する知識は決して無駄にはならないと思います。
今回の資格勉強で、すでに様々な分野で活用されている画像分類や翻訳・音声応答だけでなく物体検索や音素・音響分析など幅広い分野での活用が促進されること、AI Insideの製品やソリューションが、法律やルールの改定により世界規模で進むこと、2045年の技術的特異点についても学者の所説はあるものの、間違いなく人との共生において進化を学ぶことが大切だと感じました。
AIやディープラーニングはすでに一般的にも広く知られるようになりましたが、これからそれがさらに加速し、AI、ディープラーニングはもっと広く、あらゆるサービスに入り込んできます。
G検定を受けることで仕事への活用や新たな知見を得られると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。